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シルク100%のワンピース
「毛染めのシミが付いた」とお客様からクリーニング店に依頼があった商品です。
クリーニング店で処理したが、どうしても落とすことが出来ず、お客様に確認後、シミ抜き専門業者やシミ抜き教室など数店依頼したそうですが、落ちなかったそうです。
*写真はイメージです。
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【処理方法の検討】
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基本的に毛染めのシミは、ピンキーとハイドロで除去できる事が多いですが、今回の場合は、全く動きませんでした。
(酸素系漂白も変化なし)
樹脂系の膜がはっているのかと思い、K−1やMC−カットでシミ抜きしましたが、変わりません・・・・・・・ |
【シミ抜き方法】
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シミ抜き台では、全く変化がなかったので、過水とアンモニアでの放置のシミ抜きを試しました。
過水は、水で10倍に薄めて使用しました。 |
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過水とアンモニアを綿棒でシミ部分を塗り、10分くらい放置しました。
この処理で若干薄くなったので、この方法を繰り返し処理することにしました。 |
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この処理を繰り返す度に、シミは徐々に薄くなっていきます。
そして、約20回くらいで完全にシミを取り除くことができました。
*写真はイメージです |
【シミ抜き終了】
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今回のシミ抜きは、放置処理を約20回くらい繰り返したので、時間はかかりましたが、シミ抜きの専門家でも取れなかったシミを完全に除去することができました。
作業時間は、約3時間半(放置の待ち時間を含む)くらいかかりましたが、シミを塗って放置しているだけなので、その間は、他の事ができます。
衣類にもよりますが漂白剤での放置処理は、シミ抜き台でのシミ抜きに比べて生地が傷めないのが利点です。特に今回のような薄いシルク製品などのデリケートな衣類には、非常に有効です。
もちろん、脱色などの衣類の見極めは必要ですが…
*写真はイメージです |
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