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【顔料について】
革の修正(色修正)には、染料ではなく顔料を使用します。
マレに染料と顔料を兼用する場合もありますが、基本的に顔料で修正します。
染料の場合は、透明感があり繊維と染料が結合しますが、顔料の場合は、透明感はなく、バインダー(接着剤)で、繊維・革の上で接着するのが違いです。
例えば、ピンクの色を作る場合は、染料は、赤を薄めてピンクにしますが、顔料の場合は、赤に白を混ぜてピンクにします。
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色の調合の基本は、赤、青、黄の三原色です。
革の色修正も衣類の色修正も、基本的には同じですが、
顔料の場合は、三原色と黒と白を使用します。
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例えば、茶色を作るには、赤と黄色でオレンジを作って、オレンジに青を少したして茶色にします。 |
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衣類の色修正と違うのは、この三原色に白と黒の2色でどんな色も作ることができます。
【顔料選びのポイント】
「この顔料を何を使えばよいのか?」
その顔料選びの一番のポイントは、
修正した革が硬くならないことです。 |
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色々試した結果、推奨する顔料は、
リキテックス社のアクリル顔料です。
リキテックス社の顔料には、「レギュラー」と「ソフト」というタイプがありますが、おすすめは、「ソフト」タイプです。リキテックスの「レギュラー」は、いわゆるアクリル絵の具の普通の硬さで、「ソフト」が柔らかいタイプ。 |
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それに、このリキテックスは、世界的に非常に有名な顔料メーカーで画材屋さん等に行くと、
ドーンとリキテックスのソフトを販売しています。
顔料の中に様々な樹脂を入れてビックリする価格の革用の顔料が業界で流通していますが、リキテックス・ソフトは、色目が100色以上そろっているし、何処でも比較的手に入りやすく、低価格なのが魅力です。
もちろん、革に塗った時の風合いなどもマル。
革の種類により、微調整でリキテックス・ソフトに、柔らかい樹脂を配合するケースもありますが、ほとんどこれだけで問題はありません。
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