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「還元漂白の前置き」 2006/6/22

今日は、還元漂白について…

私は、還元漂白は、ハイドロサルファイトを使用しています。

以前は、三品などを使っていたそうですが、私自身は三品は使用したことがありません。

還元漂白は、地色を壊す場合が多いので、酸素系の漂白剤以上に気をつけなければいけません。

酸素系の漂白剤は、黄ばみ・黄変に適しているのに対し…

還元漂白は、色を抜く時に使うイメージですネ! (ザックリと、ですが…)

ただ、ワインや、紅茶、コーヒーの色は、酸素系の漂白の方がとれますが…


還元漂白は、酸素系の漂白をある程度つかいこなしてからする処理です。

ですから、誰でも彼でも使うのはお勧めしません。

以前、私がいたクリーニング会社でも、ある一定の腕前になってはじめて、「ハイドロを使っていいヨ!」と許可を得たスタッフだけが使えるようにしてました。

でないと… シミ抜き事故が多くなります。


ある一定の腕前とは、酸素系漂白をある程度使いこなした場合ですが…

地色の壊れ具合をキチンと観察でき、シミ抜き事故を最小限にコントロールでるようようになったレベルです。

酸素系の漂白で失敗を頻繁に起こす方は、まだハイドロは使わない方がいいでしょう。

というか、そのレベルの方は、ムリにハイドロを使わなくても、それまでのシミ抜きをシッカリやる方が、トータル的にいいシミ抜きができるからです。

ダントツ差がつくクリーニングこだわりブログでも、あまり還元漂白のことに触れなかったのは、こだわるポイントは、還元漂白ではなく、酸素系の漂白までをシッカリとすることが大事だからです。

私の体験では、酸素系の漂白剤を使いこなすと… 自然と、還元漂白ができるようになります。なので、厳密には、レクチャー不要なのです。

酸素系の漂白で地色の微妙な変化を認知し、それをコントロールできれば、あとは、どんな薬剤を使ってもいいのです。自由に使えるはずです。逆にいうと、どんな薬剤も自由に使えないレベルのであれば、私が意味している酸素系の漂白剤を使いこなしていない…

この辺りは、強調してもしすぎることないほど重要な点です。


このDCCのブログに、ハイドロの使い方を紹介したからと言って、ムリに使わないで下さい。

酸素系の漂白剤を使いこなせれば、自然とできます。ハイドロの方がコントロールし難いので、酸素系の漂白剤で地色の変化をキチンとつかんでください。これが上達への早道です。

ただ、そうですね… ハイドロを浴中で使う場合を、以前のブログでチラッと書いた記憶があるのですが、浴中でハイドロを薄く使う場合は、ここまで、神経質にならなくてもいいです。

私が説明する濃度で使う場合は、かなりの安全ですから…



今日は、還元漂白の前置きですが… 皆さんが、部下や後輩に指導する時も、この前置きを参考にしてください。

そして、ムリに還元漂白を使うより、まず、酸素系の漂白剤までのシミ抜きを徹底してマスターさせることに、重点を置いてあげてください。


還元漂白を使う場合… 色を抜くイメージと書きましたが…

色素がある=いきなり、還元漂白ではありません。

先にかならず、トリオ、ピンキーなどで処理をして、可能な限り色素を薄くしてください。

確かに、いきなり還元漂白から処理をする場合がありますが、その時は、色がかなり薄いケースです。

また、詳細に書きますが、とにかく濃い色素にいきなり、還元漂白を使わないで下さいネ!



私は、還元漂白は、ハイドロを使用していますが… ロンガリットを使ってもいいでしょうネ!

また、レジュラン?だったと思うけど、歯磨き粉のチューブに入った練り物を使ってもいいでしょう。

私がハイドロを使うのは、シミ抜き台でも浴中でも使えるし、使用量でコントロールするので、別に他の還元剤を必要としなかったからです。

ブランキッドは、確かハイドロの高級品、スイマセン、使ったことないです。

三品も先輩に聞いただけで使ったことがないです。

三品は、酸性亜硫酸ソーダをベースに亜鉛をまぜまぜして、氷酢酸を加えるモノだけど…

あ、イエローゴーを使ってい人もいたなぁ〜

う〜ん、でも、ハイドロで十分じゃないのかなぁ〜と、私は、思っています。

体験やテストでいろいろ使ってみることはいいですが、最終的には一つに絞って使ってくださいネ!


酸素系漂白剤が強弱をつけて処理したように、還元漂白でも、強弱をつけたり、放置のテクニックを使ったり… と、様々なことをします。

薬剤が違うので実際にやることは違いますが、応用のやり方は、酸素系の漂白剤とソックリです。

これから、解説していきますので、皆さんに適した部分を、上手く採用して行ってください。ムリはやめてネ!





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