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「数ヶ月後に、また浮き出てくるシミ」
2006/8/31
DCCの掲示板に、シミ抜きした直後は取れているのだけど… 数ヶ月後したら、また茶色くでてくるシミの件で投稿がありました。
クリーニング側としたら、その場は取れているので、シミ抜きが完了したと判断し、お客様にお返しします。
すると… しばらくすると… シミがでてくるのですから、これは、本当に厄介です。
実際には、いろんなケースがあると思うのですが、現象として起こっていることは、シミ抜きの完了時点は見えなくなっていますがシミの成分がまだ一部残留しているということです。
よく考えてみれば、例えば完全にシミを分子レベルまで、除去できているかというと… かなり濯いでも、僅かな残留物を完全になくなすことは大変でしょう。
私達が「シミ抜きで取れた!」と言っているのは、目視で見えなくなったことを指しいるはずです。
実は、取れたと思っていても… 透明になっただけで、そこにまだシミが残っている場合もあるのです。透明なシミになっただけと言うか…
クリーニングでは、シミ抜き後、生地を顕微鏡で見たり、様々な残留物テストなどしません。
レアケースはあるかもしれませんが、まずしないでしょうし、実行することは現実的ではないでしょう。
もちろん、シミ抜きの薬剤を後に化学変化(変質)を起こすような状態で残留させるのは、論外です。
ただ、透明なシミの状態になったけど… 後に空気中の酸素によって酸化され発色してくるのは… 本当に厄介です。
時間がたって黄ばんでくる、茶色くなるは… まず残留物の酸化と考えていいでしょう。
しかし、これは、完全に防ぎようがありません。
だって、シミ抜き時に、私達は、シミが取れた!と思うからです。
松井さんと電話で話しをしていると… 「そうそう、掲示板にあった…」とこの件の話題になりました。
あっ! 松井さんも、一応、たまには掲示板とか見てくれているんだぁ〜と驚きました。
ちなみに、松井さん本人は、まったくPC関係はやりません(笑)
「ああ言うのん、最近、多いんとちゃいますか! 厄介ですネ〜(笑) 原理的には、山崎さんの説明でええと思います。僕もネ、シミとったと思ったら… 後で出て来て厄介やなぁ〜って思ったことありますヨ〜(笑)」
最近多いという言葉が引っかかったので、最近、生活用品の中で使用されているモノが変わったのかなぁ〜とか、松井さんとお喋りをしていました。
あくまでも仮説ですが… 松井さんがもしかすると原因の一つとして考えラれるのは… 体にいいとか言われているポリフェノールとか… (このコメントは推察です)
そういえば、健康ブームだし… 以前よりたくさんポリフェノールいるだろうなぁ〜
ポリフェノールって、化学物質のフェノールがたくさん(「ボリ」がたくさんの意味)あるんだから… あれ、酸化しやすいし… 構造を思い出して、「厄介ですネ〜(笑)」と、二人で笑っていました。
さて、厄介なんだけど… クリーニングのプロとしては…
ここからは、私の個人的意見ですが…
やるべきことを適切にしているのなら… 自信を持って欲しいなぁ〜と思います。
やるべきことをしていなかったり、勘違いしてズレている場合こそ、厄介ですが…
シミ抜きをして、シミ抜き後、生地を切り取って残留物のテストなんてする訳にいかないんだから… シミが透明になった時点で、クリーニングとして適切な処理をしたと思っています。
クリーニング会社として、適切な処理をしたんだから、そのことに自信を持って持って欲しいです。
それを、キチンとお客様はもちろん、店員、会社のスタッフにまで説明することが大切です。
これを、完全にしろって要求するのは、「東京→大阪」を“1000円で連れて行ってヨ!”と言うのと同じ、上質のフランス料理のコースを、ファミレスのセットの価格で食べさせてヨ!と言うのと同じ、ムチャな要求です。
あ、このまま、お客様に伝えるとダメですヨ!
ワザと分りやすくする為に極端に書いています。
やんわりと、お客様に
事実
を伝えるのです。
お客様は、完全に取れることを考えています。
また、後々酸化して発色するなど、想定していません。
だから、お客様の言い分も、よ〜く分りますが、それは、お客様が状況をしらないから、知らない故にムチャを言っているのです。
だって、シミ抜き後、残留物テストなんて、現実的にできないもの。
シミ抜きをした後、検査機関にだして、残留物が100%ないようにうちはテストしていますなぁ〜んてシミ抜きのプロ聞いたこともない。
クリーニングのプロとして、適切な処理をしても、残留物がのちのち酸化して黄変するのは、完全には防ぎようがないです。
ここを、どれだけ、やんわりとお客様を納得させ、「やっぱ、あんたの所のクリーニング屋が一番ネ!」と説明できるかどうかが、ポイントです。
だから、頭を使う所は、お客様がシミ抜き後しばらくしてから黄ばんでくるという想定がないのですから、実際の事実ををどれだけ適切に伝える事ができるか!が、勝負です。
日ごろが肝心!と思っています。
私がそのようにお客様に説明しても… (皆さんがそのように説明しても…)
日ごろの行動の積み重ねですから…「また、いい加減なこと、言ってるんちゃうん!」とかにならないように…
一つ間違えば、身内のスタッフより、「あれ、その場を取り繕ってやってんねんでぇ〜」と言われたり、口に出さないまでも思われただけで… 経営側としたら、負けですネ!
日頃、コツコツしていることが、こんな時にボディーブローのように効いてくるはずです。
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